ファッションやコスプレなどで初めてフルウィッグを装着してみたら、うまくフィットせず困ったという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
フルウィッグはそのままかぶれそうな形状をしていますが、実はきれいに装着するためにウィッグネットが必要です。
そこで、フルウィッグの必需品といえるウィッグネットについて、どうして必要なのか、どう付ければいいのかなどについてご紹介します。
ウィッグネットとは、ウィッグをかぶるまえに髪の毛を綺麗にまとめるために使用します。
ウィッグをそのままかぶると、頭髪の厚みで浮き上がったり、頭が不自然に大きく見えたり、ぼこぼこして見えたり、美しく見えません。
そこで、ウィッグネットをかぶって中に頭髪を収め、小さくまとめることが大切です。
ウィッグネットに地毛を収めることで厚みが減ってなめらかに整い、ウィッグを違和感なく装着できるようになります。
また、ウィッグをそのままかぶると、動いているうちにずれたりずり上がってきたりするので、ウィッグネットは滑り止めとしても働き、ウィッグのずれを防止してくれます。
ウィッグネットの付け方は、それほど難しいものではありません。
しかし、適当にかぶるだけでは、髪がまとまりきらずにふくらんだり、地毛がはみだしたりすることもあります。
ウィッグを違和感なく自然にみえるように装着するために、ウィッグネットを正しく付けることは大切なポイントです。
そこで、筒状のウィッグネットの適切な装着手順を知っておきましょう。
基本的な手順は以下の通りです。
1.ウィッグネットを両手で広げ、頭を通し、いったん首までおろす。
2.ウィッグネットの口(補強部分)が生え際にくるように引き上げる。
3.髪をまとめて、ネットのなかにすべて収める。
4.ウィッグネットの端を結ぶか、頭にヘアピンで留める。
5. ウィッグネットがずれないように、いくつかの場所をヘアピンで固定する。
ヘアピンは、こめかみのあたりや後頭部、側頭部など複数の場所で留めましょう。
ヘアピンをクロスさせると、よりしっかりと留まります。
髪の長い人や量の多い人は、上の手順ではうまく収められないことがあります。そこで、まずは髪をまとめて結わえておきましょう。
1.髪をよく梳かしてまとめ、ヘアゴムで結んでおく。高い位置で結ぶとウィッグをかぶったときに邪魔になることがあるので、できるだけ下の位置にするとよい。
2.ウィッグネットを両手で広げ、すっぽりかぶって首までおろす。
3.ウィッグネットの補強部分が生え際にくるように引き上げ、結わえた髪を巻き付けるようにしてネットの中に入れる。両手でほぐして平らにする。
4. ウィッグネットの端を結ぶか、ヘアピンで留める。
5. ウィッグネットがずれないように、ヘアピンをクロスさせて数カ所で固定する。
髪を巻き付けるときのポイントは、できるだけ頭の形にそわせて平らにまとめることです。
髪の束をぐるぐるとねじりあげてネットに入れると、そこだけこんもりと盛り上がってしまい、ウィッグがきれいに装着できませんので注意しましょう。
ひとつに結うとどうしてもふくらんでしまう場合は、2~3カ所にブロッキングしてそれぞれ三つ編みにしてから、ウィッグネットをかぶると、ふくらみを抑えやすくなります。
なお、ウィッグのフィット感を高めるために、きつめのウィッグネットで髪をきっちりまとめたくなりますが、あまり締めつけないようにしましょう。
なぜなら、あまりきついものを使っていると、頭が痛くなることがあるからです。
長い時間装着する予定があるときは、適度な余裕があるサイズのウィッグネットを使うことも大切なポイントです。
ワンタッチエクステは、装着部がクリップでできているものが主流です。
まず、エクステを付けない部分はゴムやクリップなどでまとめておき、邪魔にならないように上げておきましょう。
エクステを付ける部分の地毛が少ないと、クリップが上手く噛んでくれません。
適量を掴めるように、何度か試してみるのがおすすめです。
エクステを付ける地毛の根元に、クリップをしっかりと差し込みます。
装着が完了したら、軽く引っ張ってみて、外れないかどうかのチェックもしておくと良いでしょう。
この時点では、まだ地毛とエクステの境目に違和感があるかもしれませんが、地毛とエクステを一緒にアイロンにかけると、一気に自然な仕上がりにすることができます。
巻き髪スタイルにしたい場合は、同じように地毛とエクステを一緒にコテで巻いてしまいます。
このひと手間で仕上がりが全く違いますので、ぜひ一度試してみてください。
また、伸ばしたい所にエクステを集中させるのではなく、サイド、てっぺん、後ろの方と、段階に分けて取り付けるのが綺麗に仕上げるコツです。
装着する際も、「下から順に」「サイドから順に」の二点を意識して装着してみましょう。
しっかりと地毛に取り付けるためには、クリップの端から差し込んでいきましょう。
真上からそのまま差し込んでしまうと、地毛を噛む部分と噛んでいない部分ができてしまい、装着が緩くなる場合があります。
幅が広いタイプのワンタッチエクステの装着方法も基本的には同じです。
幅の等間隔にクリップがついていますので、一つずつ丁寧に取り付けていき、最後にアイロンやコテで馴染ませれば完成です。
幅が広いタイプは、クリップを付ける位置がどうしてもずれてしまいがちです。
そんなときは、地毛をひと掬い結んで、真ん中のクリップを結び目の上で取り付けると簡単です。
ウィッグやエクステに関しては、テクニックやコツ、アレンジ方法を紹介した動画やホームページなどがたくさん公開されています。
慣れないうちは、動画で実際に取り付けているところを見ながら練習してみるのがおすすめです。
また、ウィッグやエクステを購入できるサイトでも取り付け方が紹介されていますので、ワンタッチエクステの購入先でチェックしてみるのも良いでしょう。
いつも通っている美容院があれば、美容師さんに取り付け方のコツを聞いてみるのもおすすめです。
ワンタッチエクステは付け外しが便利な反面、どうしても頑丈というわけにはいかないデメリットもあります。
しかし、丁寧に確認をしながら取り付ければ、少し引っ張られた程度ではめったに外れないようになります。
しっかりと上手に取り付けられるよう、コツやポイントを押さえながら練習してみましょう。
慣れれば数分で装着できるようになり、朝の忙しい時間でも手早く利用できるようになります。
後ろの部分は自分では見えづらいため、鏡で確認しながら装着してみます。
地毛のブロッキングをしっかりおこない、エクステを装着する地毛が混じらないように注意が必要です。
抗がん剤治療の副作用や円形脱毛症などが原因で脱毛してしまったときは、一時的に医療用ウィッグを使うことがあります。
すでに述べた通り、医療用ウィッグを装着するときもウィッグネットを装着することが必要です。
その場合は、筒状タイプではなくキャップタイプが向いているでしょう。
ただし、ファッションやコスプレ用に使うキャップタイプのウィッグネットは、医療用ウィッグには向いていません。
なぜなら、ファッションやコスプレ用のウィッグネットは、髪のボリュームを抑えて形を整えるために伸縮性の強い素材でできているからです。
脱毛して髪が薄くなった状態の頭にかぶせると、縮んでずり上がる可能性があります。
また、治療中でデリケートな状態になっている頭皮にちくちくとした刺激を与える恐れもあります。
そこで、医療用ウィッグを装着するときは、コットンのような柔らかく、通気性のよい素材でできたウィッグキャップを使いましょう。
これであれば、敏感になっている頭皮に刺激を与えません。
頭皮を優しく包み込んで、地肌を保護する役割も果たしてくれるでしょう。
また、医療用のウィッグは1日中つけていることが多いため、蒸れやすいです。
通気性のよい素材のウィッグキャップを使用することで、不快な蒸れを軽減することもできます。
なお、医療用ウィッグを使うときに注意したいのが、頭囲の変化です。
脱毛して髪がない状態と治療が進んで髪が伸びてきたときとでは、頭囲に違いが出てきます。
頭囲が変化するたびに、ウィッグキャップを買い替えるのは手間でしょう。
そこで便利なのが、アジャスターがついているウィッグキャップの使用です。
サイズの変化に合わせて微調整できますので、いつでもフィットした状態で使えるでしょう。
また、ウィッグキャップの補強部分に、シリコンの滑り止めがついているタイプもあります。
ウィッグのずれを防止できますので、安心して着用できるでしょう。
医療用ウィッグ用のウィッグキャップも、予備を数枚用意しておきましょう。
ウィッグ自体は人毛であっても毎日洗うことはできません。
これは、素材を傷めてしまうためです。
そのため、頭皮の清潔な状態を維持するためには、できるだけウィッグキャップを毎日変えるようにすることが大切です。
ウィッグネットは、ウィッグをきれいに装着するために欠かせないものです。
しかし、うっかり破ってしまったり、久しぶりに使おうとしたら伸びて使えなくなっていたりすることもあるでしょう。
また、イベントでウィッグをかぶるつもりで、うっかりウィッグネットを持っていくのを忘れるということもあります。
そんなときは、一時的に身近なもので代用することも可能です。それが、次の2つです。
・水泳帽
・ストッキング
急いでウィッグネットが必要だけど買う時間がないというときなどに、試してみるといいでしょう。
ファッションウィッグやコスプレウィッグを装着するときは、髪をまとめて形を整えることを目的として、ウィッグネットを使用します。
そのため、頭髪をぴっちり収められる水泳帽は、代用品として適切なのです。
ジャストサイズの水泳帽は髪をしっかりまとめられますが、髪の量が多かったり長かったりすると収まりきらない可能性がありますので、そのときはワンサイズ大きめを選ぶといいでしょう。
また、水泳帽は白や黒などの落ち着いた色だけでなく、赤や黄色、オレンジなどカラーバリエーションが豊富にそろっています。
黒や茶色などの一般的な髪色のウィッグを着用するなら、水泳帽も落ち着いた色を選べばいいでしょう。
赤やピンクなど、カラフルな色のウィッグを装着するときは、その色に合わせて水泳帽を選べば色浮きを抑えられます。
なお、水泳帽はスポーツショップのほか、スイミングスクールを併設しているジムやプールの売店などで購入可能です。
時期によってはショッピングセンターや100円均一ショップで扱っていることもあります。
水泳帽を買いにいく時間もないというとき、代用品として使えるのがストッキングやタイツです。
家にある人も多いでしょうし、なくてもコンビニやドラッグストアなどで購入できます。
ストッキングやタイツで代用するときは、まず脚の部分を付け根からカットしましょう。
使うのは、切り取った脚の部分です。
太ももにあたる部分が使いやすいので、そこを残して適当な長さでカットしましょう。
これでできあがりです。通常のウィッグネットと同様に、頭に通して使います。
短くしすぎると髪をまとめることができませんので、ある程度の長さを残すことが大切です。
なお、ストッキングやタイツはほつれたり伝線したりしやすいため、注意が必要です。
カットする前に、切り取り部分にあらかじめ透明なマニキュアを塗っておくと、切りやすいだけでなくほつれや伝線の防止になります。
また、ストッキングよりタイツのほうがしっかりと髪がまとまります。ウィッグの色に合わせたカラータイツを選ぶと、色浮きもしません。
ただし、水泳帽やストッキング、タイツはあくまで一時的な代用品です。長期的に使うなら、専用のウィッグネットを使うことが望ましいでしょう。
ウィッグをきれいに違和感なく快適に装着するためには、ウィッグネットをきちんと付けることが欠かせません。
ウィッグネットを使用する目的は、髪のボリュームを抑え下地をつくることです。
ウィッグのずれ防止にもなるでしょう。
また、医療用ウィッグの場合は頭皮の保護とウィッグのずれ防止に役立ちます。
筒型とキャップタイプがありますので、髪のボリュームや使用目的に合ったほうを使いましょう。