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ウィッグを加工してヘアスタイルを楽しもう!必要な道具とアレンジ方法

ウィッグは、もちろん購入してそのまま使用することができます。

しかし、自分好みのヘアスタイルを楽しむのであれば、自分の好みに合わせて手を加えてみるのもおすすめです。

好みに合わせて加工していくことで、さらに自分にぴったりのウィッグを作ることができるでしょう。

そこで、この記事ではウィッグを加工する際に必要な道具や、アレンジ方法について紹介していきます。

ウィッグの加工に必要な道具

ウィッグを加工するにあたって、必要な道具がいくつかあります。

まず、ウィッグをカットするためのハサミが必要です。

このハサミには大きく分けて2種類のものがあり、長さをカットするためのカットハサミと、毛量を減らすときに使用するスキバサミの2種類があります。

使い方は、支えがついているほうの穴に薬指、支えのないほうの穴に親指を通しましょう。

指を通したら、支えを小指で抑えればあとは普通の工作バサミと同じ持ち方で使うことができます。

使い方のポイントは、長さをきっちり同じにしたいときは横にハサミを入れ、毛先を軽くしたいときにはハサミを縦にして使うことです。

使い方を変えるだけで、仕上がりが変わってくるのが特徴となっています。

ウィッグの加工にはコームも欠かせません。

コームは、ウィッグの毛をとかしたり、セットしたりといった定番の使い方の他に、逆毛を立てるときにも使えます。

これは、ウィッグを加工するときに覚えておくと便利な技です。

また、ダッカールがあるとウィッグを加工しやすくなります。

ダッカールは、ブロッキングという毛束をブロックごとに分ける工程のときに、毛束を固定しておくための道具です。

ウィッグをセットするときに必要となるのが、ワックス、ヘアスプレー、それからジェルといったスタイリング剤です。

それぞれ微妙に役割が異なっており、ワックスはウィッグをセットするときに使用します。

ワックスにはウェットやハードなどいくつかのタイプがあり、これらを使い分けることによって仕上がりの雰囲気を変えることができるのです。

ヘアスプレーは、スタイルを崩さないようにするために使用します。

ワックスと同じようにいくつかタイプがあり、ハードなものを使えば、しっかりとスタイルをキープすることができるでしょう。

そして、ジェルはワックスと同じように、ウィッグをセットするときに使用します。

ワックスと異なる点は、スタイルのキープ力の高さです。

ジェルのほうが毛先の動きをしっかりと出すことができるうえに、それを長時間キープしてくれます。

また、水で落としやすいというのもジェルの特徴といえるでしょう。

また、ウィッグを加工するときには、ヘアアイロンやマネキンがあると便利です。

ヘアアイロンを使うことで、さまざまなスタイルを作ることができます。ストレートスタイルにしたいときはもちろん、癖を付けたいときや毛先を跳ねさせたいとき、巻き髪スタイルを作りたいときには重宝します。

使い方は、まずウィッグを温めます。

そして、癖や毛先の跳ねを付けたいときにはストレートアイロン、巻き髪にしたいときはカールアイロンを使用しましょう。

加えて、マネキンがあることでウィッグを加工するときのカットやセットがしやすくなります。

ウィッグをマネキンに被せて加工を行うことで、作業がやりやすくなるのです。

また、具体的に出来上がりをイメージできるので、納得いくものを作ることができ、失敗しにくくなります。

トップにボリュームを出す方法

ウィッグの加工において、トップにボリュームを出す方法を覚えておくと便利です。

これは、「ツンハネアレンジ」という加工をするときにもよく用いられます。

やり方はいくつかありますが、逆毛を立てる方法が最も簡単でおすすめです。

この方法は、毛束を取って、毛先から頭に向かってコームでとかしていくものです。

そうすることで、毛を逆立ててふくらませ、トップにボリュームを出すことができます。

方法は、まず、立たたせたい部分の毛束をつかみます。

このとき、一度にたくさんの毛を取ってしまうと、あとでうまくとかせません。目安としては、指先でつまむ程度の毛束を取るようにするといいでしょう。

毛束を取ったら、コームを毛束の中心に置くようにします。

そして、根本である頭のほうに向かってとかしていきましょう。

このときも、一気にたくさんの毛をとかそうとせず、少しずつやるのがポイントです。

根本に向けてとかす動作を何度かくりかえしたら、トップにボリュームが出てきているのが分かるでしょう。

あとは自分の好みのボリュームになるように、「毛束を取ってとかす」ということをくりかえしていきます。

やればやるほどボリュームが出ますが、何度もしなければいけないということはありません。少しだけボリュームがほしい、というときに1回やるだけでも仕上がりの雰囲気が変わるので、ウィッグを加工するときは覚えておくといいでしょう。

トップにはバンスを付ける方法もある

ウィッグの加工方法には、トップにバンスを付けるというものもあります。

バンスとは、クリップで付けられるようになっているワンポイントウィッグのことです。

好きな場所に付けられて、簡単にヘアアレンジをすることができる便利なアイテムとなっています。

ポニーテールやツインテールを作るときによく用いられますが、トップに付けることでボリュームを出すこともできるのです。

やり方もとても簡単で、まず、トップの髪を少し取ってゴムで結んでおきます。

そうしたら、その結んだ髪を上にあげ、その下にバンスを付けましょう。クリップになっているので、簡単に付けることができます。

バンスを付けたら、持ち上げていた髪をバンスにかぶせるようにして下ろしましょう。

そして、自分の髪とバンスがなじむように整えていきます。

最後に、ワックスやスプレーなどを使ってスタイルをキープしたら完成です。

そのままでも良さそうに思えるかもしれませんが、スタイリング剤を使用することで長時間キープすることができます。

また、場合によってはボリュームが出過ぎてしまうことがあるかもしれません。

そのようなときは、Uピンを根本に刺すといいでしょう。

そうすることで、出過ぎていたボリュームを抑えられ、自然に見せることができるのです。

ウィッグを加工するときは、なるべく自然体に仕上げるようにするのもポイントです。

自在にボリュームを出せる毛たぼを使おう

ウィッグにボリュームを出すためには、「毛たぼ」を使う方法もあります。毛たぼとは、ウィッグにボリュームを出すための毛のボールのことです。

使いなれていない人にとっても、とても使いやすいアイテムといえるでしょう。

使い方は、まず、まとまっている毛を広げていき、スプレーなどを振ったうえで、毛をまとめて毛たぼを作ります。

そうしたら、次に毛たぼを入れるスペースを作っていきましょう。

ウィッグを2~3カ所ブロッキングし、逆毛を作っていきます。このとき、忘れず逆毛を作るようにしましょう。

そうしないと、あとで毛たぼを入れたときに毛が割れてしまい、中の毛たぼが丸見えになってしまうのです。

毛たぼは「目立たないようにボリュームを持たせるアイテム」なので、見えてしまっては意味がありません。

しっかり逆毛が作れたら、ブロッキングした毛で毛たぼを隠すようにかぶせて結びましょう。

いったん結んだものに、さらにかぶせるようにしてブロッキングした毛束を乗せると、よりきれいに仕上がります。

そして、コームで全体を整えていったら完成です。

コームを使うことでウィッグの表面がきれいにまとまり、見た目がよくなります。

アップスタイルですっきりまとめるアレンジ

アップスタイルというと簡単にできるヘアアレンジとして人気ですが、ウィッグでそれを作ろうと思ったら、実はちょっとしたコツが必要なのです。

アップスタイルを作るときは、まず、髪をハーフアップにブロッキングするところから始めます。

ハーフアップにできたら、その部分をダッカールで固定しましょう。

それから、左側の髪を襟足から持ちあげ、襟足の生え際をアイロンで押さえます。

このとき、襟足からしっかりと持ち上げるようにしましょう。

また、アイロンは同じところに当て続けないように気を付けてください。

少しずつ動かしながらしっかりとアイロンを当てることで、生え際をきれいにまとめることができます。

それから、サイドの毛もコームでなでつけながらまとめていきましょう。

そして、スプレーをかけて固めます。

その際に、ウィッグクランプがあると作業がしやすくていいでしょう。

ウィッグクランプとは、ヘアアレンジがしやすいように作られた専用のマネキンのことです。

そして、まとめた毛を上に引っ張りながら内側に巻き込んでいきましょう。

このとき、しっかり髪を巻き込むことでスタイルが崩れにくくなります。

それができたら、最初に結ったハーフアップのゴムの右側にねじった先が来るようにして、3カ所~5カ所ほどピンで留めていきましょう。

残った右半分の髪も、同様の手順で巻きあげていきます。

そうしたら、今度はゴムの左側にねじった先が来るようにして、左側と同様に3カ所~5カ所ほどピンで留めていきましょう。

ここまできたら、アップスタイルの完成です。

お団子を作りたいという人は、この状態からさらに髪をまとめていくことで作ることができます。

その際には、スポンジを使うのがおすすめです。

スポンジに毛を巻き込んでいくことで、きれいなお団子を作ることができるでしょう。

ラグジュアリーな結い上げスタイルの作り方

ウィッグでは、ラグジュアリーな結い上げスタイルを作ることもできます。

作り方は、まず、ウィッグをマネキンにピンや画鋲で固定していきましょう。

このとき、頭頂部とこめかみ、襟足を、左右あわせて5カ所固定するのがポイントです。

それから、結い上げない前髪や横髪をブロッキングしていきましょう。

「横髪は必要ない」と思う人もいるかもしれませんが、この横髪は、あとで根本を隠すためのものです。

そのため、このときに必ずよけておくようにしましょう。

そして、結上げる位置を決めたら、そこでハーフアップになるように毛を集めます。

手で集めれば抜け感のある仕上がりに、コームなどを使えばきっちりした仕上がりになるので、好みで使い分けるといいでしょう。

毛を集めたら、それをゴムでまとめていきます。このときのコツとしては、左手で毛束とゴムの端を一緒に持って、右手で巻き付けることです。そうすることで、集めた毛をしっかりと結い上げることができます。そして、結上げたところが落ちてこないように、5~6回ゴムを巻き付けて固く結びましょう。

しっかりとゴムを結んでおくことで、出来上がったときの見た目もきれいになります。

ハーフアップの部分が出来たら、次は襟足を作っていきましょう。

このとき、必要ない部分の襟足についてはハサミで切ってしまいます。

切るときのコツは、切りたい長さより10cmほど下を一気に切ってしまうことです。

そうすると毛先の長さがきっちり揃っている状態になるので、ハサミを縦に入れてカットするといいでしょう。

何度かハサミを入れることで、自然な毛先に仕上がります。

襟足が出来たら、ハーフアップになっている部分の形を整えていきましょう。

テールを上下2つに分けて、上半分のテールをダッカールで留めておきます。

そして、テールの下半分を必要な長さに切っていきましょう。

それができたら、テールにボリュームを出していきます。

もし、そのままのテールの状態で良ければこの作業は必要ありません。

ボリュームを出したいという人だけ、コームを使って逆毛を立てていきましょう。

十分な逆毛ができたら、留めておいたテールの上半分を逆毛の上におろすようにします。

この部分は、逆毛を立てるのではなく、ハサミを使って整えるといいでしょう。

量が多すぎると感じるならば、スキバサミを使って量を減らしてもいいかもしれません。

少し段ができるようにハサミで整えることで、ヘアスタイルに丸みを作ることができます。

最後に、ヘアアイロンを使って加工していきましょう。

ヘアアイロンを使うことで、癖や毛先の跳ねをしっかりと付けることができるのです。

そして、最後にヘアスプレーなどでしっかりとスタイルを固めれば完成となります。

ウィッグは大胆に加工してみよう

ウィッグの加工方法として、毛を切るという方法は一般的といえるでしょう。

自分の髪の毛を切る場合、失敗したときのことを考えると勇気がいりますが、ウィッグであればそうした心配はいりません。

また、ウィッグであれば大胆な加工にもチャレンジすることができるのです。

ロングやショートなどさまざまなウィッグを使用して、すこしずつ慣れながらヘアアレンジを楽しみましょう。

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