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部分用ウィッグとは?種類と使い方のポイントを解説!

女性にとってウィッグはさまざまな悩みを解消してくれるアイテムです。

特に、部分用ウィッグはうまく使いこなすことによっておしゃれの幅をより一層広げてくれます。

ただ、部分用ウィッグについてよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、そもそも部分用ウィッグとは何か、その種類と付け方、それぞれの特徴などについてご紹介していきます。

部分用ウィッグとは?

ウィッグと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、頭にすっぽりと被るタイプのかつら、あるいは「フルウィッグ」と呼ばれているものではないでしょうか。

しかし、一方で、ウィッグには「部分用ウィッグ」という名前で知られているものもあります。

文字通り、髪の一部分だけをカバーするものですが、同じ部分用ウィッグでもその用途やどの部分をカバーするかによってさらに多くの種類に分かれています。

そう言うと、「頭部をすべてカバーできるフルウィッグがあれば部分用ウィッグは必要ないのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

部分用ウィッグにはかつらやフルウィッグにはないメリットがあるのです。

たとえば、かつらやフルウィッグに比べて軽量で、通気性もよく、長時間装着しても気にならないといった具合です。また、比較的リーズナブルで、ファッションとして気軽に楽しめるのも部分用ウィッグならではの魅力です。

部分用ウィッグの用途と種類

部分用ウィッグには大きく分けて、トップピースなどの部分的に使用するウィッグと頭部の大半を覆うハーフウィッグ(キューブウィッグ)の2種類があります。

この内、トップピースは基本的なヘアスタイルがそのままで、トップにふんわりとしたボリュームが欲しいという場合に用います。

つむじや分け目の薄毛、あるいは白髪をカバーしたいという人にはうってつけのアイテムだというわけです。

その形状はさまざまですが、手のひらサイズでコンパクトだという特徴があります。

それに、ストッパーで留めるだけで簡単に装着してしまえるというのが大きなメリットです。

その一方で、白髪が生えている場合は自分の髪と自然になじませるのが難しいというデメリットがあります。

また、自分の髪の癖や髪質をよく理解して選ばないと髪が浮き上がって見えるというのも難点です。

それに対して、ハーフウィッグ(キューブウィッグ)は頭の後ろ半分に装着し、ご自身のつむじを使用するという特徴があります。

とはいえ、既存のヘアスタイルを根本から変えてしまうというわけではなく、あくまでも本来の髪型を維持したままで全体のボリューム感をアップすることができます。

ちょうど、部分用ウィッグとフルウィッグの中間的な存在といったところです。

装着方法も基本的にはトップピースと同じで、裏側についた複数のストッパーを自分の髪に留めるという形になります。

ただ、部分用ウィッグと比べると自毛との境界面が広いのでなじませるのに少しコツがいるというデメリットがあります。

ちなみに、トップピース以外の部分ウィッグを紹介すると、「お団子ウィッグ」「ポニーテルウィッグ」「ロープウィッグ」「前髪ウィッグ」などがあります。

お団子ウィッグ

本来であればセットがしにくいお団子ヘアでも簡単にできてしまうのがお団子ウィッグです。

お団子ヘアというのは自分でセットしようと思ってもなかなかボリュームを確保できなかったり、きれいな形をキープできなかったりします。

それに、自己流ではどうしても華やかさに欠けるきらいがあるのです。

その点、お団子ウィッグを使えばセットは非常に簡単です。

わずかな手間できれいなお団子ができますし、1日中つけていても形が崩れる心配はありません。

お団子ウィッグの中でもよくあるのが頭のてっぺんに乗せるタイプですが、サイドに装着するのも可能ですし、小さめのお団子を2つつけてツイストにすることもできます。

また、お団子というヘアスタイルは洋服だけでなく、着物や浴衣などの和装にもよく合います。

さらに、お団子のようにしっかりと髪がまとめられているヘアスタイルは結婚式のようなフォーマルな場にもピッタリです。

このように、お団子ウィッグというのは1セットあるだけで、いろいろなシチュエーションに対応できる非常に便利なアイテムなのです。

ただ、お団子ウィッグを装着する際には、自分の髪で小さなお団子を作ってその上に被せるという方法をとるため、髪の毛が短いとベースとなるお団子が作りにくいという問題がでてきます。

その場合は髪が短い人向けのウィッグがあるのでそちらを選べばよいでしょう。

たとえば、シュシュタイプのお団子ウィッグです。

これならウィッグの穴に髪の毛をまとめて通すだけなので、短い髪でも大丈夫ですし、セットしやすいので初心者にも向いています。

その代わり、ボリューム感はあまり出せないというネックがあります。

ポニーテールウィッグ

お団子ウィッグと同じように、短い髪でも大胆にスタイルアレンジできるアイテムとして多くの人に愛用されているのがポニーテールウィッグです。

なんといっても、簡単にイメチェンができてしまうのが魅力的です。ポニーテールウィッグは主に2種類のタイプがあります。

一つは巻きつけタイプで、根元に巻き付け用の毛束が付いています。自分の髪で作ったポニーテールにウィッグを被せ、最後に毛束を巻きつけることでウィッグと自毛の境目を自然に見せようというわけです。

一方、クリックタイプは根元にクリップが付いており、これで自毛を挟みこみます。

手軽にできるのが魅力ですが、髪を自然な感じに見せるのにはやや苦労します。

ちなみに、ポニーテールウィッグはあまりフォーマルすぎる場には適していませんが、華やかな雰囲気を醸し出せるのでカジュアルな祝い事などにはピッタリです。

たとえば、同じ結婚式でも開放的な雰囲気のあるガーデンウェディングなどには向いているといえます。

できれば、うなじに後れ毛などを作っておけば、さりげないおしゃれをアピールできてさらに効果的です。

ただし、こちらもお団子ウィッグと同じく、自分の髪と合わないものを選んでしまうと、かなり不自然なことになってしまいます。

したがって、購入前には自分の髪とウィッグを入念に比較し、装着して違和感がないかをよく確認するようにしておきましょう。

ロープウィッグ

ちょっと変わったところではロープウィッグというものもあります。

1本のロープ状になっているウィッグです。

これはボリュームを出したいところに巻きつけてピンで留めるといった使い方をします。

通常のウィッグだけでは物足りず、独自のアレンジを楽しみたいという人に最適です。

付ける位置や巻き方によって雰囲気ががらりと変わるため、一度使い始めると虜になってしまったという女性も少なくありません。

お値段も低価格のものが多く、お求めやすいのもうれしいところです。

また、その他の特徴としては、全体がゴムになっていて、伸縮自在なので巻き付けやすいという点が挙げられます。

そのうえ、ロープのような細長い形状を生かし、多様なアレンジも可能です。

もし、ウィッグが長すぎると感じた場合は好みの長さに切り取って使用することもできます。

しかも、ウィッグと自毛の境界線がわかりにくく、自然な仕上がりにしやすいというのも魅力的です。

アレンジの仕方はさまざまなので、自分でいろいろ試してお気に入りのスタイルを見つけていくのがよいでしょう。

付け方が難しそうと思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

基本的な装着方法は案外単純で、まずお好みの位置に土台の団子を作り、ロープウィッグを少し巻き付けます。

あとはウィッグの端をピンで留めて固定し、さらにウィッグを巻き付けて形を整えれば完成です。

基本をマスターすれば、アップスタイル・カジュアルスタイル・編み込みとコサージュを加えた華やかスタイルといった具合に、どんどん応用を利かせていけるはずです。

前髪ウィッグ

イメチェンを図りたいという場合に重宝するのが前髪ウィッグです。

なぜなら、人の顔というのは前髪ひとつで随分と印象が変わってしまうからです。

しかし、その前髪がなかなか決まらない、あるいは前髪を切りすぎてしまったなどといったケースがあります。

そういうときにあると便利なのが前髪ウィッグです。

前髪ウィッグはつむじなしとつむじ付きの2種類にわけることができます。(つむじ付きは、トップピースに前髪がつくイメージ)

この内、つむじなしは手軽に装着ができ、値段も手ごろなのが魅力です。

その代わり、ウィッグと自毛の境目を目立たないようにするのが難しいという問題があります。

それに対して、つむじ付きは全体をカバーできるので境目を気にする必要がありません。

ただし、値段が高めなのがネックです。

いずれにせよ、問題はどのようなスタイルにするかですが、代表的な選択肢としては「ぱっつん」「ななめに流す」「サイドにも髪の毛があるスタイル」「編み込み」などが挙げられます。

この内、ぱっつんは目元ギリギリまで前髪があるスタイルで、目力をアップさせる効果があります。

一方、ななめに流す髪型は大人っぽさを演出したい場合にピッタリです。それに対して、サイドにも髪の毛があるタイプの前髪ウィッグは可愛らしさを強調し、小顔効果もアップします。最後の編み込みは凝ったアレンジをしてみたいという場合に有力な選択肢となります。

最初から編み込みがされているので、不器用な人でも気軽にイメチェンを図れるのがうれしいところです。

その他に、ウィッグの種類として忘れてはならないのがカラーウィッグです。ウィッグには自然な髪の色に合わせたものの他にも、さまざまなカラーがあります。

そして、自毛を派手な色に染めるのは勇気がないという人でもカラーウィッグなら、気軽にいろいろと試してみることができます。

色の選択にはさまざまな方法がありますが、季節に合わせて変えてみるというのも一つの手です。

たとえば、春には軽やかさや生命の息吹を感じさせるパステルピンクやエメラルドグリーンにしてみるといった具合です。

また、夏なら光り輝く太陽の下でターコイズグリーンやオレンジが良く似合います。

それに対して、すっかり秋らしくなった頃には深いオレンジやモスグリーン、あるいはワインレッドといった色合いがピッタリです。

特に、自毛がブラウンの場合はオレンジとの組み合わせが抜群のコントラストを作り出してくれます。

一方、冬はミステリアスなカラーが映えます。

そこで、グレーカラーなどを試してみるのもよいのではないでしょうか。

これらの色は日常的に使用するのはためらわれるという人もいるでしょう。

それなら、イベントなどの際に試してみるという手があります。

そうすることで、いつもとは違う自分を発見することができるかもしれません。

以上のように、部分用ウィッグは工夫次第でさまざまなおしゃれに利用が可能です。

しかし、決してそれだけのものではなく、実際には医療用としても使用されています。

その代表例といえるのが、抗がん剤治療による脱毛や円形脱毛症などに対応するウィッグです。

こういった場合はウィッグの選び方なども通常のケースとは異なってきます。

たとえば、抗がん剤治療を行うと髪の毛が段々と抜け落ちていき、治療が終了すると再び生えてくるため、髪の状態に応じて柔軟に対応できるウィッグを用意する必要があります。

しかも、抗がん剤の使用によって頭皮はデリケートな状態になっているので、刺激の少ないものでなければなりません。

そのうえで、見た目や付け心地などにも気を配らなければならないのです。

もっとも、抗がん剤を使用した場合は髪の毛は基本的にすべて抜け落ちてしまうので、ほとんどの場合はフルウィッグを使用することになります。

そのため、部分用ウィッグが医療用で活躍するのは主に脱毛症などのケースです。その際には脱毛箇所に応じたウィッグを使用することになります。

この場合、症状は一人ひとり異なるため、既製品よりもオーダーメイドを注文するのが賢明です。

その際、注目すべきは生地の薄さや軽さです。生地が厚くて重いとどうしても違和感が出てしまいます。

また、治療中にパーマやカラーを楽しみたいなら素材は人工毛やミックス毛ではなく、人毛が必須です。そして、以上の点を踏まえ、条件に見合ったウィッグを用意してくれる店舗を見つけることが大切です。

部分用ウィッグを使って、思い通りのアレンジを!

部分用ウィッグにはさまざまな種類があり、それらをうまく選べばほとんどどんなヘアアレンジでもできてしまいます。

また、フルウィッグに比べると値段もかなりリーズナブルであり、気軽に楽しめるのもうれしいところです。

ウィッグに興味があるけれど、コスト面が不安という人はまず、この記事などを参考にしつつ、部分用ウィッグから試してみてはいかがでしょうか。

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