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「ヘアピース」ってどんなウィッグ?

おしゃれや仕事、日常生活などのために、フルウィッグやエクステ、ヘアピースなどをつける人もいますよね。

これらは一見似たようなアイテムなので、違いについてわかりにくいと思っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は「ヘアピース」とはどういうものか、付け方はどうすれば良いのかなどをご紹介します。

ヘアピースとは?

ヘアピースはウィッグやかつらの一種であり、頭部に装着しておしゃれや日常生活を楽しむためのアイテムです。

基本的にはかつらやウィッグと同じような意味で使われるため、場合によっては区別なく呼ばれることもあります。

ただし、ヘアピースとはその名の通り髪の一部のようなものであり、女性の頭頂部のボリュームアップや薄毛のカバーといった、部分的に使われることが多いです。

かつらはどちらかというと頭部全体を覆うもので、また男性向けのものと思う人も多いかもしれません。

しかし、ヘアピースはそうではなく、むしろその逆の意味合いに近いものです。

またウィッグやかつらなどの用途は、おしゃれ用の場合もあれば医療用の場合もあり、ヘアピースは主に40代以上の女性向けで、白髪や髪のコシが気になる方向けのおしゃれ用として作られている場合が多いです。

おしゃれ用のかつらやウィッグは人工毛であることが多く、ヘアピースもまた合成化学繊維でできているものがたくさん売られています。

人工毛のメリットは安価に購入できる点ですが、デメリットには髪のテカリなど不自然な感じがする恐れがある点です。

既製品はサイズがあわないこともありますし、つむじが不自然な感じがするものもあるでしょう。

使用目的が医療用や自然さにこだわる場合は、多少値段が高くなっても人毛が使われているものを実際に目で確認して選ぶことがポイントです。

オーダーメイドもあるので、ヘアピースに質を求めるならこちらを利用するのもひとつの方法です。

どんなときにヘアピースを使う?

ヘアピースの特徴は、部分的に髪の毛を付け足せることです。

頭部全体を覆うフルウィッグよりも軽量で通気性も良く、着用感が自然なので、実用性が高いのが魅力です。

さらに、フルウィッグと比較すると金額もお手頃であることが多く、手軽に試せるのもヘアピースが人気の理由といえますね。

そのため、おしゃれ目的に使用されることが少なくないヘアピースですが、場合によっては薄毛などに悩んでいる人にも使い勝手が良いものです。

薄毛は男女関係なく起こるものです。

とりわけ、女性の薄毛は男性のものと比べるとまだ認知度が低く、女性自身が自分の薄毛に気がついていないこともあります。

髪が薄くなった気がしたり、頭頂部にボリュームが欲しかったりしたときには、ピンポイントに毛量を増やすことができるヘアピースを使いましょう。

薄毛対策全般に使えるヘアピースは、たとえば円形脱毛症や牽引性脱毛症などに有効です。

前者はストレスなどが原因で起こるもので、老若男女問わず発症する可能性があります。

髪の毛が部分的に集中して抜けるため、その部分だけ目立ちやすいのが特徴です。

円形脱毛症は治療に時間がかかったり再発の恐れがあったりするので、ヘアピースは1度購入していれば長期間有効に使えるアイテムとなります。

一方、牽引性脱毛症は、ポニーテールなど髪の毛を強く引っ張ることで発生する薄毛の症状のことです。

同じ分け目にばかりすることでも起こるため、女性にとってはとても身近な薄毛といえます。

牽引性脱毛症では新しい毛が生えてくるまで時間がかかるので、その間のつなぎとしてヘアピースを利用できますね。

また、薄毛のなかにはびまん性脱毛症というものもあります。

女性の薄毛に多いのがこちらの症状で、どこか一部だけではなく全体的に髪のボリュームが減り毛量が少なくなるのが特徴です。

とはいえ、分け目や頭頂部が特に薄くなる傾向にあるので、部分的にカバーしたい場合にはヘアピースが役立ちます。

さらに、ヘアピースの別の使い方として、白髪を目立たなくさせたいときに使用するという方法もあります。

白髪が増えてきたけれど染めるまでには至らない、あるいは染液が肌にあわないという人もいるのではないでしょうか。

染める以外の白髪隠しの手段として、比較的安価で手軽に装着できるヘアピースは大いに役立ちます。

1度購入すれば長期間使えるので、コストパフォーマンス的にも優れた選択といえますね。

ヘアピースの種類

ヘアピースの種類は多様で、たとえばサイズには多くのバリエーションがあります。

分け目だけや頭部全体など、毛量を多く見せたい部位や大きさによって選べる種類が豊富なので、気になるところをピンポイントで隠すことが可能です。

頭部全体を覆うヘアピースの場合、既製品ではそれほどサイズが細かく分かれているわけではないものの、オーダーメイドであれば自分にぴったりのサイズを手に入れられます。

値段はそれなりにするものの、装着の際の安心感が違います。

また、毛質にも種類があり、人毛、人工毛、ミックスの3種類から選べます。

人毛は自然に見えるのが特徴で、自分の毛の色とあわせればほとんどヘアピースをつけていることが他人からはわからなくなるでしょう。

そのため、医療用としての需要が高く、一般的に値段が高くなるのが普通です。

さらに、パーマや毛染めなどができるので、より自然な雰囲気を演出することも可能です。

人工毛は合成繊維を使っており、比較的安価に購入できるため、おしゃれ用のウィッグやヘアピースに多く使用されます。

毛の光り方が人毛とは違いツヤが強く出るため、ヘアピースを装着していることが第三者にわかってしまうこともあります。

メンテナンスが容易で長持ちしやすいので、費用対効果は高いです。

ミックスは人毛と人工毛が混ぜあわさったもので、両方のメリットを引き継ぐ優れたアイテムといえます。

人毛の割合が多ければ人毛に近づき、その逆であれば人工毛に近い性質を持ちます。

安価で自然な髪の毛を演出したければ、ミックスという選択肢が適しているでしょう。

ただし、このタイプは両方のデメリットも引き継ぐので注意が必要です。

人工毛は基本的にカラーリングに適していないので、ミックスだとしても行わないほうが無難です。

人毛が入っている分、価格も少々高くなるので、ミックスを購入する前にはそれぞれの特徴をきちんと把握するようにしましょう。

加えて、ヘアピースは頭部のどこにつけるかでも種類が分かれます。

頭頂部やサイドはもちろんのこと、前髪などにも装着できます。

種類が豊富なので、必ずしも頭部全体を覆うヘアピースを購入する必要がなく、経済的なのが魅力ですね。

ヘアピースでは色のバリエーションも豊富で、自分の髪色にあわせやすくなっています。人工毛は自分でカラーリングができない分、売られている商品のカラーバリエーションがたくさんあります。

あえて地毛と違う色を選んでおしゃれに見せることも簡単にできるのです。

さらに、マシンメイドか手植えかでも種類分けが可能です。

手植えのほうが良い意味で不均一であり、それがかえって自然に見えます。

こちらのほうが価格が高くなる傾向にありますが、医療用などで日常使いとして自然さを求めるなら、手植えのほうが向いているでしょう。

マシンメイドは良くも悪くも均一な感じがあり、逆にそれが見た目の不自然さにつながる可能性が高いです。

しかし、スタイリング次第では自然に見せることはできますし、それが難しい場合は帽子をかぶるなどの対策も可能です。

そのほかにも、ヘアピースは皮膚部分の素材でも種類分けができます。

皮膚の素材にはウレタンやシルクなどがあります。

前者は髪の毛が立ち上がるタイプのヘアピースに適しており、後者は装着時の快適さが特徴です。

ヘアピースの選び方

ヘアピースを選ぶ際は、まず色に注意しましょう。

毛染めをしていない自然の黒髪の場合は、同じく染めていない黒や茶がかった黒など、自然色がおすすめです。

毛を染めていなくても、年齢を重ねるごとに髪の色は少しずつ褐色がかっていきます。

髪の毛は黒に見えたとしても、太陽光の下などでは少し茶色く見えるものです。

そのため、色あわせをする際にはできるだけ外に出て、自然光のもとで試着するようにしましょう。

また、白髪染めで黒めの髪色にしているときは、自然色をあわせたほうがよりフィットして見えます。

逆に、地毛を染めている場合は、ブラウンや栗色など少し茶色が入ったものか、褐色であわせると違和感がないことが多いです。

白髪染めや毛染めの色は日が経つと明るくなってくるので、染めたばかりのときは少し明るくなることを考えて選ぶと、なおベストな選択肢を見つけやすくなります。

また、ヘアピースなどは装着時のフィット感が悪いと長くつけていられなくなりますし、ズレないかと不安になることもありますよね。

丁度良い大きさを選ぶことは、長く使い続けるためにも大変重要です。

頭頂部をちょっとボリュームアップさせたい場合、小さめのヘアピースでも自然にカバーできるので安心です。

直接試着ができない場合には、小さめのものからはじめて徐々に大きめのものにしていくと、ベストなものを見つけやすくなるでしょう。

また、ウェブショップでも試着サービスなどを行なっているお店があります。

遠慮せず使えるサービスは積極的に利用して、自分にぴったりのものを選ぶことが大切です。

ヘアピースで注目するのは髪だけではなく、皮膚部分の自然さについても考えることが重要です。

つむじや分け目部分を自然に仕上げているものを選ぶと、近くで見られてもヘアピースを装着しているとバレる心配がなくなります。

皮膚部分は通気性にも影響を与える大事な部分と理解しておくことが大切です。

加えて、毛質もヘアピース選びでは重要な要素です。

人毛のヘアピースは、質感や取扱いのしやすさでも優れているのが特徴です。

その分値段は高くなるものの実際に質感を比べてみて、用途や頻度といった条件に照らしあわせるのがポイントです。

ヘアピースの付け方

 

ヘアピースはきちんと付けないと、ズレたり着用中ずっと違和感を覚えたりするので、正しい付けかたを覚えましょう。

ヘアピース自体にクリップなどが付いていてワンタッチで取り付けられるものが多いので、装着は比較的簡単です。

まずはクリップを閉じた状態で頭部に置いて、位置を確かめます。

位置が決まったらクリップを開いて止めていきます。

その際は地毛とうまく絡ませるようにすると、装着後の見え方がより自然になります。

毛が絡まったり引っ張られたりして違和感を覚えるようなら、はじめから装着し直しましょう。装着中ずっと不快なままでいると、物事に集中できなくなる恐れがあります。

ヘアピースの場合、複数箇所にクリップがあるのが一般的です。装着は前部分を先にして、後部分を後にしましょう。

ズレが気になるときはヘアピンなどで固定すると良く、より安定するので安心して過ごせます。装着が完了したら片手でヘアピースを押さえ、もう片方の手でくしなどを使って優しく髪型を整えます。

このときもヘアピースと地毛を馴染むように絡ませることで、より自然な雰囲気へと導くことができるでしょう。

髪型をアレンジする際は、ヘアピースと地毛を一緒に縛ったりバレッタなどで留めたりします。

とにかく自然に見せるコツは、ヘアピースと地毛を別のものとは考えず、地毛のようにまとめたりとかしたりして扱うことです。

気負わずにヘアピースを使ってみましょう

少し前まで、ヘアピースは「かつら」というイメージが強かったものです。

しかし、今は高品質でファッション性にも非常に優れた使いやすいものが多くあります。

価格もリーズナブルで手に入るようになっており、以前ほど遠い存在ではなくなりました。

髪に悩みを抱えているのなら、気軽にヘアピースを試してみてはいかがでしょうか。

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