ウィッグをいざ買おうと思っている人の中には、どういう基準で選ぶべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
特に、顔の輪郭に合わせて選ぶべきなのかを知りたい人も少なくないはずです。せっかくウィッグを買うなら、自分に一番合ったものを選びたいですよね。
今回は、顔の輪郭に合わせたウィッグの選び方を紹介していきます。
顔の輪郭は、髪型と強くリンクしています。
雑誌やテレビなどでも、輪郭によってより似合うとされる髪型がいくつかあると紹介されることが多く、顔の輪郭の見方を正しく知ることで、自分をより魅力的に見せることができるでしょう。
顔の輪郭は簡単に見分けることができます。
まず、2つの場所を測定することで、顔の形を判断していきます。
眉から口までを縦の長さ、口を基準にした頬の両端までの延長線の幅を横の長さとし、この縦の長さと横の長さの比率が、顔の輪郭を分類する基準です。
顔の輪郭は大きく分類して4つの型に分かれます。
まず1つが、縦：横の比率が1：1の卵型と呼ばれる型です。
もっとも輪郭が整っているとされ、ゴールデンプロポーション、つまり黄金比率といわれることが多いのもこの型です。
特徴としては、額とあごの長さが等しく、バランスのとれた楕円形をしています。
この型に見えるように髪型をセットする人も多数いるほど、みんなの憧れ的な顔の輪郭です。
縦と横の比率が2：3の顔は丸型と呼ばれます。
全体的に丸みを帯びたこの型は、全体で比較しても、もっとも曲線が多い特徴があります。
相手にやさしい印象を与え、実年齢よりも若く見られるのも、特徴の1つです。太っていなくても、少しふっくらとした親しみやすい、より女性らしい雰囲気を持っているといえます。
また、日本人にもっとも多い顔型とされるのも、この丸型です。
3：2の比率の面長・三角型と呼ばれる型は、丸型と比較して、全体的にシャープですっきりとした印象を与えます。
曲線が少なく、大人っぽさや落ち着いた雰囲気があります。クールビューティーとされる芸能人の多くは、この型にあてはまるでしょう。
中でも三角型は、より小顔に見える顔型でもあるので、卵型に並んで人気が高い顔型です。
最後は縦：横の比率が1：2の四角型と呼ばれる型です。
ほかの3つの型に比べて、直線的な額と小さめの顎が特徴的です。
バイタリティあふれる力強い魅力があり、活発的な印象に見られることも多いでしょう。
また、人に安心感を与える顔型とも呼ばれています。
実年齢よりも若く見られるということは、場合によっては幼過ぎる印象を与えてしまうこともあります。
丸型の場合、形を縦に長く見せることで、それを解消させることが可能です。
たとえば、前髪なしのロングヘアは縦長に強調してくれる、丸型に似合うとされる髪型です。
もし幼く見られるのを隠したい場合は、前髪のないロングヘアのウィッグを選ぶようにしましょう。
さらにコツとして、前髪の幅を狭くし、額に隙間を作るイメージで前髪をハの字にするとより効果的です。
また、トップをやわらかくふわっとさせ、サイドは頬を隠すように内に入れると、より大人っぽく見えシャープな印象になります。
前髪が長めのショートヘアも丸型には似合うとされています。
前髪を短くしてしまうと丸顔が強調されるため、ふっくらとした印象をもたれがちです。
前髪は頬くらいまであるのが理想なので、ウィッグを買うときも注意して選びましょう。
ロングと同じくトップにやわらかくボリュームをもたせつつ、サイドのボリュームは抑えると小顔効果もあり、よりシャープに見せてくれます。外ハネさせる冒険もありでしょう。
ただし、外ハネは、うまく頬のラインを隠さないと、特に丸型の場合、顔が必要以上に大きく見えてしまいがちです。
この場合もやはり長めの前髪でフォローすると、シルエットが綺麗にまとまります。
トップもやわらかくボリュームをもたせる必要性は変わりません。
甘いベビーフェイスな印象をもたせる丸型に、ショートヘアのボーイッシュさは、絶妙にマッチすることが多いです。
ボーイッシュな感じが良い引き立て役となって、女性らしい丸型をより魅力的にしてくれます。
丸型はカラーでカバーもしやすく、どちらかといえば、暗めの色より明るいアッシュ系やブラウン系、グレー系など、重さを感じさせ過ぎない方が丸型の特徴をポジティブに印象付けることが可能です。
卵型の顔型は、ショート・ボブ・ミディアム・ロングなど、ほとんどの髪型が似合う万能タイプです。
ただし、なんでも似合ってしまうがゆえに、気を付けないと自分の思い通りの印象を与えられないまま、勘違いされてしまうこともあるので注意が必要です。
たとえば卵型の場合、いわゆるぱっつん前髪とされる真っすぐの前髪にすると、幼さの残る雰囲気になります。
大人らしいクールな雰囲気を出したいなら、ぱっつん前髪は避けた方が無難だといえるでしょう。
ただし、それを逆手にとって、幼さやより可愛らしさを出すこともできます。気分によって変えてみるのも1つの手です。
また、卵型は縦の長さを強調させると、顔が変に縦に長く見えてしまいます。
お団子のように髪をまとめあげる場合は、トップにまとめた髪をもってこないように作ると、より魅力的にまとめることができます。
また、前髪をセンター分けにした場合も、顔が余計に縦長に強調されて顔が大きく見えてしまうので避けた方が良いでしょう。
サイド分けにすると小顔効果が生まれ、より綺麗な輪郭が強調されるので、ウィッグをセットする際はサイド分けを好む人も多いです。
特にロングの場合は、サイド分けでトップにボリュームを持たせると、卵型の美しいプロポーションがよりきれいに映えます。
基本的にはどの髪型も似合ってしまうがために、ウィッグ選びも必要以上に迷ってしまうことがあります。
丸型のようなフェミニンな印象をもたせることもできれば、面長のようなクールで知的な、キャリアウーマンの雰囲気を出すことも可能です。
迷ってしまった場合は、なりたい理想の雰囲気を明確にイメージすることが大切です。
特に芸能人に卵型は多いとされます。卵型は、特にこれといった縛りがないのが特徴です。
輪郭に似合うウィッグというよりも、なりたい雰囲気やイメージを探してからウィッグを選択するのもありでしょう。
トップを抑えて、前髪を作りサイドにボリュームを持たせた、ひし形シルエットのウィッグが面長の輪郭にはもっとも似合います。
たとえば、ゆるふわなパーマをかけたボブなどは、縦長の印象を薄めてくれるので面長の輪郭に人気が高い髪型です。
実年齢よりも年が上に見られることも多い面長な輪郭ですが、この髪型であれば、代わりに若く活発なイメージをもたらしてくれます。
また、ふっくらとしたショートヘアも似合う髪型の1つです。トップからふんわりと巻いた毛先をランダムにおろすことで、美しいシルエットを作りだすことができます。
ただし、トップにあまりボリュームをもたせると、縦長のラインが強調されて顔が長く見えてしまいます。
ストレートなウィッグもより縦長ラインを強調してしまうでしょう。フェイスラインがしっかりとした面長は、顔の横幅が狭いので、トップのボリュームを意識するよりも、サイドにいかに綺麗にボリュームをもたせるかが重要です。
また、前髪が重要なポイントです。前髪は、ぱっつんにして重さを出したり、広めにとったりすることで顔の横幅を強調してくれます。
それによって、面長の場合、トップとのバランスがひし形にとれるので、前髪を作ることが綺麗な形に見せるコツとされています。
反対に、センター分けなどは顔の長さを強調する分け方なので、面長にはあまり向いていない場合が多いでしょう。
おでこを出すことによってより縦長に見せるため、どちらかといえば丸型の人に向いている分け方です。
ただし、ふんわりとしたパーマをかけたり、大きなカールを描いて曲線を作りだせば面長のシルエットもカバーすることができます。
三角型には、ゆるふわのパーマをかけたミディアムヘアや、マッシュボブなど、逆三角形の顔立ちをやわらかくフォローしてくれる三角形のウィッグが似合います。
三角型の顔は、少し冷たい感じになりがちです。
あご周りにボリュームや動きのない場合、より冷たさを感じさせることになります。
やわらかい印象を与えたい場合は、あごラインやあごの少し下にウェイトがあるウィッグを選ぶと良いでしょう。
四角型も面長と同じく、ひし形のウィッグが似合うとされています。
ただし、縦長で重心の高めなものを選ぶようにしましょう。
四角型はえらが張っていると思われる場合も多く、立体感をあまり感じません。
平面的に見えるので、どうしても顔が大きく見えてしまうことも多いです。
縦長で重心の高めなものを選ぶことによって、立体感を演出し、輪郭をフォローするとより美しく見えるでしょう。
より自分の理想に近付けるために、顔の輪郭に合わせてウィッグを選ぶことが重要です。
適当に選んでしまうと、顔のバランスが変に見えてしまったり、意図しない印象を与えてしまったりして、損をしてしまいます。
顔の輪郭の見方を理解したうえで、自分の顔型を把握し、より似合うウィッグを選びましょう。
適当に好きな髪型を選ぶよりも、より魅力的に、よりなりたい自分になることができます。
